株式会社M&Aサクシード 代表取締役社長 金と申します。
2回目の寄稿の機会をいただき、誠にありがとうございます。
前回の寄稿から半年が経ちましたので、改めて、弊社の紹介をさせていただきます。
CMでおなじみの「ビズリーチ」をご存じですか。もしかすると、サービス名よりもCMのポーズが有名かもしれません。「ビズリーチは」人材のプラットフォームとして企業と働く人が直接出会える場を創造することで、キャリアの可能性と選択肢が広がりネガティブなイメージだった転職市場も大きく変わりました。私が経営するM&Aサクシードは、「ビズリーチ」を運営するビジョナルグループの一員です。M&A業界でも転職市場がそうであったように、まだまだ閉鎖的で暗いイメージがありますが、この業界をオープンでフェアなものにすべく、プラットフォームを活用して、企業と企業の出会いの場を創造しています。
本寄稿を読まれている方の中には、どれくらい会社を経営するオーナー様はいらっしゃいますでしょうか。今日はオーナーの皆様に伝えておきたい「事業承継」という、いつかは必ず考えなくてはならない事柄について、最新のトレンドも交えながらお伝えしたいと思います。
親族以外の承継割合が大幅増加している
社長の就任別経緯の経年データ(2023年帝国データバンク調べ)によると、
2022年と2023年たった2年で、事業承継の承継先が親族の割合が4.5ポイント低下したのに対して、内部昇格と第三者承継の割合が3.9ポイント上昇しています。
背景には、少子高齢化はもちろんのこと、キャリアの選択肢の多様化などの時代背景もあり、かつて暗黙の了解で進んでいた親族内への承継も一筋縄ではいかず、第三者への承継が選択肢として大きな注目を浴びています。
「重要だけど、急ぎではない」が引き起こす、時すでに遅し問題
例えば、歳を重ねる中で、万が一認知症を患ってしまい、意思決定ができなくなったら自社株の贈与や議決権行使ができなくなり、相続税や贈与税の節税もできなくなるという話があります。また、第三者承継という選択においても、体調を崩されたタイミングで検討を開始されたことで、「あと3年早ければ、いい条件でいいお相手に出会えたのに」という、時すでに遅し問題に私自身、数えきれないほど目にしてきました。
いつか考えようと、目の前の緊急度も重要度も高い仕事に目が向いてしまうことは、誰にでもあることです。ただ、大事に育てて来られた事業を価値ある形でバトンを渡したいという思いは、オーナー様であれば、誰もが持たれるのではないでしょうか。
事業承継手法は、「順」ではなく「同時検討」が主流へ
承継手法にはいくつかのパターンがありますが、かつては、「親族内承継」→「内部昇格・外部人材の採用」→「(M&Aなどによる)第三者承継」と順に検討していくということが主流でした。このプロセスには、長い時間を要し、先述のような、時機を逃すという問題ありました。この問題を解決すべく、「順」ではなく「同時検討」するということが昨今とトレンドになりつつあります。
弊社が提供している、M&Aお試しマッチングも、同時検討する判断材料として多くのオーナー様にご活用いただいております。つい先日も、ご子息はいらっしゃるが、継ぐご意思が明確ではないとのことで、食肉卸会社を経営する50代のオーナー様に弊社のM&Aお試しマッチングのサービスを通じて、第三者承継の可能性を同時にご確認頂きました。サービスを通じて、複数の候補先様が興味を示されていることがわかり、親族内承継だけではなく、第三者承継も視野に入れて、検討を開始されたというケースがあります。
少しでご興味を持たれたら、いつでもM&Aお試しマッチングを、お試しいただければ嬉しいです。詳細は以下のプロフィール欄をご参照下さい。
著者プロフィール
株式会社M&Aサクシード 代表取締役 金 蓮実
2021年11月、株式会社M&Aサクシードの代表取締役社長に就任。法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」事業を統括。株式会社M&Aサクシードは東証プライム市場上場 ビジョナル株式会社のグループ企業です。
「M&Aサクシード」は、譲渡企業と譲受企業をオンライン上でつなぐ法人・審査制M&Aマッチングサイトです。
URL:https://ma-succeed.jp/
「お試しマッチング」を詳しくお知りになりたい場合はこちらをご覧ください。