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朝日税理士法人のブログを掲載します。

◆ 歳を感じる、ってこうゆう事? ◆

2023年11月6日 BLOG

 三年を超える長い間私たちに漠然とした恐怖と閉塞感を与え続けた新型コロナウィルスがようやく感染法上の分類が第5類に移行し、記録的な猛暑となった夏も終わり急速に秋の気配が感じられるようになった今日この頃。パーッと開放的で明るい毎日が訪れるかと期待していたのですが……。

 30歳で税理士登録をし、会員数が少ない鎌倉支部所属だったこともあり登録間もないころから税理士会の会務に携わる機会が多くありました。会議後の懇親会の席などでは先輩税理士から「若いね、羨ましいね。」と声を掛けられ、若手の特権を最大限に活用しておだてられる快感にどっぷりと浸かっていたものです。そんな私にも70歳の扉が目の前に迫ってきました。

 Zoom会議が主流だった税理士会会務もリアル会議が復活し、最近若い税理士と会う機会が増えてきました。自分ではいつまでも若手、若手と思っていたのですが、気が付いてみると参加者の中では最年長なんて集まりも多く、懇親会の席では他の参加者にはばれない様に一人で愕然とする日々の連続です。そんな本当の「若手」たちと話をしていてどうにも話についていけないことがあります。所謂「AIの活用」についての話題です。

 昭和、平成を税理士として駆け抜けてきた私は典型的なアナログ人間で、業者が作成した会計事務所専用のソフトを使うくらいしかコンピュータとの付き合いはありませんでした。昨今の急速な行政のデジタル化に対応するためか、「税理士の業務における電磁的方法の利用等を通じた納税義務者の利便の向上等」という条項が税理士法に追加されました。努力義務規定とは言え、「電磁的方法の積極的な利用その他の取組」が法的に税理士に求められたのです。更に、インボイス導入、電子帳簿保存法の改正などにより、税理士の仕事はAIの活用抜きには語れなくなったのです。

 朝日税理士法人の若手税理士を始め令和の税理士は、日々の業務の中にAIを活用していくことについて研究し、実践していくことに奮闘しています。とは言え、税理士の使命、職責などは昭和、平成、令和を通じて不変だと信じています。昭和、平成の税理士の税理士としての最後の仕事として、令和の税理士に不変の真理を引き継いでいこうと覚悟を固めました。

 私も歳だなぁ~。

代表社員税理士 大澤 慎一

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