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朝日だより

路線価、上がってます!土地の相続や贈与にご用心!

2017年08月01日 朝日税理士法人だより 資産税版

    平成29年7月3日(月)、国税庁から平成29年分の路線価が公表されました。今回はそれを受けてのお話です。

兄:うーん、今年は微妙だなぁ。でも去年も今年も上がったから、来年また上がる可能性もあるし…

弟:兄さん、何を悩んでいるの?

兄:年内に息子に土地を贈与しようと思っていたんだけど、路線価が高くなってしまってね。
     今年贈与すべきか、もう一年様子を見るべきか、悩んでいたのさ。

弟:路線価?

兄:路線価というのは、簡単に言うと相続税や贈与税の計算をするときに使う1平方メートルあたり
     の土地の値段のことさ。例えば路線価が15万円で面積が200㎡の土地だと、
   「15万円×200㎡=3,000万円」という感じで土地の評価を行う。その3,000万円という評価
     額を基に、相続税や贈与税の計算を行うのさ。

弟:へぇ、そんな仕組みになっているんだ!

兄:実際は土地の形状や立地や利用状況などによって、もっと複雑な計算が必要になるんだけどね。
     今回、国税庁の発表によると土地評価の一番の基になるこの「路線価」が大幅に上昇しているんだよ。
     ニュースでも取り上げられているほどだよ。

弟:え?そんなに上昇したの?

兄:例えば、日本一路線価が高い東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通り(「鳩居堂」前)なんかは、
     過去最高だったバブル直後(1992年)の価格を上回ったほどだよ。(※)

弟: バブルの頃よりも高いだって?それはすごい!!

兄:そう。つまり土地を所有している場所によっては、バブルの頃よりも土地の評価が高くなって
      しまうこともあるんだよ。

弟:そう言えば新聞でちょっと見た気がするけど、自分にはあまり関係がないと思って注目していなかったよ。

兄:それが僕らに無関係な話というわけではないんだよ。僕らに万が一のことがあった場合、相続税の計算は
     亡くなった年の路線価を使うことになる。もし路線価の高い年に亡くなった場合、相続人である妻や息子が
     相続税で苦労することになりかねないんだよ。

弟:なるほど。まだまだ健康には自信があるけど、先のことは分からないしなぁ

兄:そこで土地の贈与を考えていたんだよ。元気で体力もある今だからこそ、息子に土地の贈与をして、土地の
     有効的な活用方法を親子で一緒に考えていきたいと思ってね。

弟:なるほどね。僕も息子に土地の贈与を検討しようかなぁ。

兄:でもな、そこで問題になるのが路線価さ。贈与税の申告のときに使うのは、贈与をした年の路線価。そして
     相続税の申告のときに使うのは、亡くなった年の路線価。だから、将来的に路線価の上昇が見込まれるか
     どうかを考慮して、少しでも路線価が低い年に贈与をすることが理想的なんだ。

弟:じゃあ路線価が上昇している今年なんかは、贈与には適していないということ?

兄:それが一概にそうとも言えないんだよ。例えば、最近は東京オリンピックが近づいてきた影響もあり、
     全国的にホテルや民宿の新規供給が増えてきているそうなんだ。そういった影響を考えると、これからも
     路線価は上昇する可能性もありそうだ。それならば、今のうちに贈与したほうが良いのではないかと悩ん
     でいたところなんだよ。

弟:景気や時流が影響するとても難しい問題だね。じゃあ、まずは今年贈与したらいくらの贈与税がかかるのか、
     それから、今僕らに万が一のことがあったらいくらの相続税がかかるのかを、税理士さんに計算してもらっ
     てから考える必要がありそうだね。

兄:確かにそうだな!   

                                                                                                                                                                      (文責: 村川博紀)

【参考】国税庁:平成29年分の路線価等について

(※)1992年36,500千円/㎡ → 2017年40,320千円/㎡

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